期限を無視した「このパンは何日持つかしら?」

私がベーカリーで働いていた時、お客様から必ず聞かれることに期限があります。

「このパンは何日持つかしら?」
「3日は大丈夫よね?」
「冷蔵庫に入れなくても平気よね?」

焼きそばやウインナーを使った惣菜パン、生クリームやカスタードが入った菓子パン、ジューシーな肉やパテが入ったサンド、生野菜、ポテトサラダ、卵サラダ、マヨネーズを使ったサンド、生フルーツを使ったデニッシュなどなど、フレッシュがウリのパンは日持ちしません!その日のうちに食べきる期限になっています。

プレーンな食パンでさえ、高温多湿の場所で保管すればカビが発生します。オーブンで焼いているから、長持ちするわけではありません。

調理パンには日付ラベルが貼ってありますので、消費期限を確認してしっかり守ってくださいね。

「冷蔵庫に入れたら大丈夫よね?」

「一日くらい過ぎても平気よね?」

ダメなものはダメなのです。お客様の気持ちはすごく良くわかります。せっかくお店まで来たのだから、沢山買って、ゆっくり食べたい気持ち。

「ちょっとなら大丈夫よね?ね?」とにじり寄られても、断固として大丈夫とは言いません。期限を守ってくださいとしか言えません。

これは家庭製パンでも同じです。惣菜パンやクリームタップリの菓子パンを、ダイニングに出しっぱなしにすることは危険です。パンは焼いているから大丈夫!ではありませんよ。家庭でも気を抜かないで下さいね。

そんな、パン屋のあるあるでした。