【基本】パンの分類:色々な分類を解説!

パンの分類には、「配合(リッチ・リーン)」「食感(ハード・ソフト)」「発酵方法」「国・地域」など、いくつかの分け方があります。

配合と食感は密接に関係してます。そこでわかりやすく図にしてみました。どのようなパンがどの位置に配置されているのか?食感と味や香りなど想像しながら見比べてください。

国別分類は、お国柄、その国の文化が色濃くでています。

この他にも、パン酵母による分類、用途による分類、焼き方による分類など、様々な分類があります。詳しく解説していきます。

配合による分類(リーン vs リッチ)

製パン理論において最も基本的で、生地の扱い(ミキシングや発酵管理)に直結する重要な分類です。リーンなパン、リッチなパンと表現します。

リーンなパンは基本材料で作るシンプルなパンです。対してリッチなパンは、卵や砂糖など副材料が多く配合された贅沢なパンです。

リーン (Lean)

特徴】

小麦粉、水、塩、酵母のみ、または副材料が極めて少ない配合。小麦本来の風味を味わう。

代表的なパン

バゲット、カンパーニュ、ベーグル、リュスティック

ポイント

油脂が少ないためグルテン形成がダイレクトに出る。発酵の見極めが重要。

リッチ (Rich)

特徴】

砂糖、油脂、卵、乳製品などの副材料を多く含む配合。柔らかく、老化が遅い。

代表的なパン

ブリオッシュ、バターロール、菓子パン全般、パネトーネ

ポイント

副材料による浸透圧の影響(イーストの活性低下)や、ミキシング時の油脂投入タイミングが鍵。

食感・形状による分類(ハード vs ソフト)

パンを食べ比べると食感の違いに気が付きます。ふわふわしたパン。噛みちぎるパン。もっちりしたパン。ザクザクのパン。食感は形状によっても変化します。最も直感的に分かりやすい分類です。

ハード系(Hard)】

クラスト(皮・耳)が硬くパリッとしており、クラム(中身)の気泡が大小不均一なことが多い。
例:フランスパン、ドイツパン(ライ麦パン)など。
※焼成時は直焼きすることが多いです。

【ソフト系(Soft)】

クラスト(皮・耳)まで柔らかく、クラム(中身)はきめ細かく均一。
例:食パン、テーブルロール、菓子パン。
※型に入れたり、天板に乗せて焼くことが多いです。

発酵種・製法による分類

この分類は少し難しいです。発酵種や製法は、「何で膨らませるか」「どのような作り方をするか」という、パン作りでも作り方の違いの部分に、科学的な視点から分けていきます。

イースト発酵パン】

市販のパン酵母(生イースト、ドライイースト)を使用。安定性が高い。

自家製酵母(天然酵母)パン】

果物や穀物に付着した菌を培養した種(ルヴァン種、サワー種、酒種など)を使用。複雑な風味と酸味が特徴。

無発酵パン・速成パン】

酵母(ノンケミカル)を使わず、ベーキングパウダー(ケミカル)で膨らませるもの(スコーン、ソーダブレッド)や、発酵させずに薄く焼くもの(トルティーヤ、チャパティ)。

国・地域による分類

国によるパンの違いは、「風土(何が採れたか)」や「食文化(どう食べたかったか)」などが色濃く反映されています。パン文化の背景は国ごとに違い、食糧として人々の命や生活を支え、現代まで続いています。

フランス】

小麦の風味を重視したリーンなパン(バゲット等)や、バターを折り込むヴィエノワズリー(クロワッサン)。

ドイツ】

ライ麦を使用した、酸味のあるどっしりしたパン(ロッゲンブロート)。

イタリア】

オリーブオイルを練り込んだり、気泡を大きく残すパン(フォカッチャ、チャバタ)。

日本】

柔らかさ、甘さ、具材との組み合わせを重視(あんパン、カレーパン、高級食パン)。

アメリカ】

サンドイッチ用の食パンや、ベーグル、甘いドーナツなど。

用途による分類

食べるシーンに合わせた分類です。

食事パン(テーブルブレッド)】

主食として食べる味の淡白なパン(食パン、ロールパン)。

惣菜パン(調理パン)】

ウインナー、カレー、チーズなどを用いた軽食代わりのパン。

菓子パン】

甘いフィリングやトッピングがあるおやつパン(メロンパン、クリームパン)。

おわり

皆さんの好きなパンは、どの属性に分類されていましたか?どの系統が自分好みでしたか?考えてみると面白いですよ。

パンの種類はとても多いので、分類することで自分の作りたいジャンルや、学びたいパンが見えてきます。好みのパン屋さんを探すときにも役立ちますね。