新しいパンを作る時、頭の中で色々と考えて(設計図)、製法や配合を考えて実際に作ります。これが試作です。
一回で完成することは、私の場合、ほぼないです。何度も見直して最終的にレシピとして完成します。1回の試作でちゃんとパンにはなります。大失敗してパンにならないレベルではありません。でもそこでゴールにはならないということです。
味や香り、食感、見た目、いろいろな角度からパンを検証します。これが本当に作りたかったパンなのか?イメージしたものが形になっているのか?妥協していないか?いろいろな角度から検証します。
今回作ったパンは、わりと簡単な部類です。作るパンによってはすごく難しいものもあります。数え切れないほど見直すこともあります。
苦労もあるけど、自分の味を作り出すことはとても楽しいです。腕を試されていると思うし、狙い通りのものが出来上がると、腕を上げたなと喜びを感じます。プロの世界でも何度も試作を作ります。1回で完成するレベルのものは、あまり存在しないと思います。
だから、何度も作り直すことは、当たり前なことですし、それを悪いこととは思いません。それだけ、追求していることになります。納得のいくものを作りたいと思う気持ちが試作の回数に反映されます。