パン作りには基本のパンと呼ばれるパンがあります。あんぱんもそのひとつ。
あんぱんは包餡という、あんこを包む成形があります。和菓子と違って、パン生地の場合、似たような包餡ですが、少しポイントが違います。
そして同じ形に揃えることの難しさ。パン生地に偏りがあると、成形で正丸にしても、焼き上がるといびつになります。それは、生地厚が違うから。パン生地の膨らみ方が違うのです。
成形ではよく出来ても、二次発酵が上がると、すでに形に違いが出ています。それをオーブンで焼けばもっと違いがでます。パン作りはとても正直です。成形でどんなに取り繕っても、粗は後から現れるのです。
逆にそこが面白いです。造形の楽しさは成形にあります。そこには腕を磨く楽しさも含まれています。

