パン作りでは、パン生地が大切です。そして、パン作りではレシピと同じパン作りをしていても、出来上がるパン生地は微妙に違っています。
例えば、パン生地は作り方次第で簡単に生地物性を変えることが出来ます。
一般的に、加水が多くなるほどパン生地は緩くなります。しかし、パン作りでは加水70%でもベタベタ生地になる人もいます。加水70%でプリプリの生地になる人もいます。
高加水と言われる加水100%でも、ベタベタの生地になる人、プリプリの生地になる人がいます。つまり、どちらも作ることができるのです。
加水が低いからベタつかない。普通に考えればそうですが、作り方次第では生地物性を変えることが出来ます。簡単にベタベタ生地にすることができるのです。
多くの皆さんは、意図せずに生地物性が変化しています。本来とは違った生地になってしまうのは、気づかないうちに、生地物性が変わってしまうことを無意識にしているのです。
本来パン作りは、そこを狙って作っていきます。どんなパン生地にしたいのか?意識して作っていくものなのです。この話を聞くと、パン作りの見え方が変わってくると思います。
水分量ばかり気にしても意味がないのです。水分量だけで決まるものではないからです。奥が深いパン作りです。