【動画あり】大は小を兼ねるけど、同じようには捏ねられないのがニーダー

これは機械捏ねの盲点、注意点でもあります。機械捏ね全般にえることです。ニーダーだから、ミキサーだから、ホームベーカリーだからと言ったことではありません。

機械には対応できる粉の量があります。◯◯g~◯◯gまでと対応範囲があります。私のニーダーは、粉量300~1200gまで対応しています。しかし、いくら対応機種だからと言って機械を過信してはいけません。300gと1200gでは4倍も粉量が違います。粉量が何倍も違うと、同じようには捏ね上がりません。

機械を動かすのはあくまでも人間です。私達が粉量に合わせて、調整する必要があります。機械捏ねでは機械に任せっぱなしにすることは出来ません。これはミキシングの鉄則です。全自動洗濯機と同じような感覚で使っていると、良いパン生地は捏ね上がりません。

そして、少ない粉量を捏ねることがメインなら、ひとつ下の機種がピッタリの場合もあります。わざわざ大きなニーダーにする必要ないのです。

なぜかと言うと、私のニーダーで少量を捏ねるには、ポイントをおさえた機械使いが必要になってきます。600gをニーダーで捏ねる場合と、300gを捏ねる場合とでは、300gのほうが手間が掛るのです。そして、コツが要ります。

パン作りでは、仕込み量でミキシングが変わってきます。それは、摩擦係数が関係しています。捏ねると言う作業には熱が発生するのです。それは、捏ね上げ温度に影響してきます。そして、粉量とミキシングポットの大きさのバランスも関係しています。粉量とサイズが合っていないと、ミキシングで偏りがでてくるのです。

これらは全て、パン生地の捏ね方に関係しています。機械だから、セットしてボタンを押せば時間通りに作ってくれるわけではないのです。

機械捏ね選びの参考にしてください。