フラスパン作りでは、皆さん見た目にこだわる方が多いです。クープが開く、ボコボコの気泡、バリッと焼き上がるなど、ベーカリーで売っているフランスパンの姿を理想としています。
このどれもが、すごくわかりやすい目印です。良い悪い、優劣を付けやすですよね。
でも一番肝心なのは、味です。美味しくなければ見た目が良くても意味がありません。多少形が悪くても、クープの開きが悪くても、美味しいパンであることが重要です。ルッキズムに囚われすぎないことです。
パン作りでは、美味しいパンとは、良い生地が土台になければ完成しません。つまり、生地づくりが要なのです。パン生地を疎かにしては、どんなに頑張っても美味しいパンにはならないのです。成形や焼き上がりの見た目は、二の次です。
オンライン講座「はじめてのフランスパン6ヶ月」で大切にしていること。
それは気泡ではありません。それよりも前にやるべきことがあります。それは生地作りです。
フランス生地を正しく作るための知識や腕を身につけることです。ハードパンの生地作りは、ソフトパンの生地作りとは大きく違います。そこを理解すること。理解してもできる様になるには時間が掛かります。そこを繰り返し繰り返し練習することで、腕が磨かれていきます。
何事も基本が大切なのです。そして、生地の扱い方に進みます。成形やクープの入れ方、オーブンの使い方と進みます。順序を間違えると、いつまで経っても結果がでません。
そして、全てのバランスが整ってくると講座のパンにも自然と気泡が入ってきます。そう!狙わなくても粗い気泡は入るのです!だってフランス生地ですから。
「クラムが変化してくる」これは基本が身についたかどうかの一つの目安になります。