毎日のパン焼きでは小麦粉を何グラム使いますか?
私はだいたい200~600gが通常の仕込み量です。
今回は仕込み粉900g、総生地量2000g以上。いつもより多いです。粉900gと聞くと、家庭製パンでは驚いてしまう量ですが、焼いてみるとそれほどでもありません。
ベーカリーでは1日で千個以上のパンを作るので、この数は比較になりません。
家庭製パンの良いところは、作る数が少ないので、より丁寧に、よりこだわって作ることができます。細部まで疎かにしたくありません。
家庭製パンで量産するには
家庭で量産するにはオーブンの回し方がポイントになります。
オーブンはひとつ、発酵器はひとつの環境です。仕込み量が多い場合、ミキシングから苦労します。大量に捏ねても、大量に焼くことができません。段取り良く、順序よく焼き上げていくための工程をちゃんと組む必要があります。
計画的に行えば、家庭でもある程度の量産は可能です。でも難しいですよ。慣れるまでは大変です。
そして、スペースも必要になります。スペースとは、パン生地の置き場所です。
ベンチはどこで休ませるか?成形したパンは、どこに置くか?発酵場所はどうするか?焼き上げたパンを冷ます場所などなど、広い作業スペースが必要になります。
天板も必要です。段取りを上手に組まないと、あれが足りない、これが足りない、置き場所がない、発酵が間に合わない、オーブンが開かないなど、あちこちで狂いが出てきます。
そんなことも全て含めての段取りです。パン作りは計画的に!