2月は私にとって特別な月です。10年前の2月、私はパン職人としてスタートしました。
今年で職人歴10年目。月日がすぎるのは本当に早いです。
10年前の2月、パンが好きで、大好きで、飛び込んだ世界です。子育て真っ最中でしたが、子供が小学校に上がるタイミングで、時短から始めました。
もともと、趣味で焼いていた家庭製パンです。その中で、生まれた様々な疑問や技術は、独学ではどうしても乗り越えることができない限界を感じていました。これはパン屋で働こう!働きながら技術を身に着けようと思いました。
しかし、子どもとの時間を大切にしたい、子どもの成長を身近で感じていたいので、下の子が1年生になるまでは、専業主婦でいました。
そして、小学1年生になり、いよいよ仕事を始めようと思いました。しかし、まだまだ手が掛かります。そこで、フルタイムは諦めて、時短からスタートしました。これが私のパン業界へ踏み出した、最初の一歩です。
ここまで辞めずに計画的に3つのお店を経験し、ステップアップしながら続けられたことは、自分にとって間違いではなかったと信じています。とても充実した、内容の濃い10年でした。そして、とても楽しかったです。辛いことも、悔しいこともたくさんありました。それを含めても素晴らしい10年でした。
いくつになってもチャレンジ精神を忘れずに、私になんて出来ないと諦めるのではなく、できるところから始めてみる。いつからだって始められると思います。
ずいぶん遠くまで来たなぁと、しみじみ思う2月。感慨深い月です。