タイムリーな記事です。先日「春よ恋」のハズレ粉を引き当てた私ですが、受講生様はリスドオルのハズレ粉を引き当てました。
オンライン講座を開講していると、多くの受講生様と出会います。中にはハズレ粉を引いてしまう生徒様がポツポツいらっしゃいます。講座では、同じパンを作り続けるので、粉に異変があるとすぐに気がつくのです。昨日までとぜんぜん違う生地になるので、すぐにわかります。それは最初のミキシングから感じられます。
ハズレ粉に当たってしまうのはとても残念なのですが、講習期間中に当たったことはラッキーです。これが日常のパン作りで引き当ててしまうと、自分の作り方が悪いのかな?水の量を間違えたかな?と、粉を疑う前に自分を疑ってしまいます。それとも気のせいかな?とレシピを変えてしまうこともあります。
すると、何が原因なのかどんどんわからなくなります。まさか粉にあるなんて、思いもしませんよね。
リスドオルも春よ恋も、どちらも有名な粉です。そして、私の購入先は有名な製パンショップさんです。それでも、ハズレがあるのです。同じ銘柄の小麦粉にこんな違いがあるなんて、パンを作り続けていないとわからないことです。
私はリスドオルでもハズレ粉を引いたことがあります。フランス(鳥越製粉)でもあります。今回は春よ恋です。
粉の流通経路は、私達エンドユーザーには見えてきません。リスドオルは日清製粉さんの商品ですが、小売業者に卸しています。その中間には加工業者などが入ります。ハズレ粉を当てた生徒様と、私のリスドオルは違った加工業者でした。同じパッケージの商品でも加工業者が違うこともあります。
小麦は農作物ですので、その年その年、出来上がりが違います。それが影響しているのでしょうか?いったい、どこで何が違ってしまったのでしよう?それを販売店に申し出たら商品を交換してもらえるのでしょうか?
小麦粉の場合、いつもと違いますと説明することがとても難しいです。例えば、熊本産の桃太郎トマトがいつもよりも水っぽいです。甘さがたりませんと言っているのと同じレベルのようにも感じます。農作物なのだから、それは当然だろうとも思います。
ハズレ粉でも素材として上手に使っていくしかありません。皆さんも、あれ?いつもの粉となんか違う?と違和感を感じたときは、ハズレ粉かもしれません。
