今回は学びの話です。私は製パン理論を学びたいと、問い合わせをよくいただきます。皆さんパン作りが好きな方ばかりです。あちこちのパン教室で習ったり、パン作りの本を読んだり、できることを頑張っています。それでも理論は足りていないと思っている方たちばかりです。
それは、裏を返せば製パン理論をしっかり教えている教室がすごく少ないと言うことになります。
作ることの楽しさを教える教室の方が圧倒的に多いのです。
製パン理論の前に学ぶべきものがある
製パン理論について学びたい!もっともっとパン作りについて知りたい!と思ったとき、何をどこから始めたら良いのだろう?と迷う方はいませんか?
学びたいと思った方は、きっと日々のパン作りの中で、理論の大切さに気づく瞬間に何度も遭遇された方だと思います。
私にもありました。もっと色々なことが知りたい!と心の奥底から沸き起こる瞬間が。知識があったら今以上に上手に作れるのに。失敗ももっと減らすことができるのに。と気がついてしまったのです。
なんでだろう?どうしてだろう?と、わからなくてモヤモヤしていた部分が知識があればスッキリするのです。そうとわかれば、それはもうクリアにしたくなる思いが強くなります。
理論に入る前に
製パンの理論を学んで理解するには、その理論を理解するための、さらに前段階の知識が必要になります。
これは学問の世界全てに共通すると思います。数学の方程式を理解するには、その前に、数字や四則演算を理解していないと、方程式を理解することは出来ません。数学の前には算数です。算数の前には数の概念です。
例えば、「パン作りで糖と言えばなにを思い浮かべますか?」と問われたら、皆さん答えはバラバラだと思います。
いくつも挙げられる人。ひとつしか出てこない人。ゼロな人。
糖を理解しないと、酵母の発酵を理解することは難しくなります。こんな感じで順序があるのです。すると製パンの理論っていったいどこからどこまでが範囲なのだろう?と逆に悩みます。
知識ゼロな人には果てしなく広い世界です。しっかり基礎が出来ている人には、上に積むだけの世界です。
同じ内容を学ぶにしてもぜんぜん違うのです。理解度も違うことになります。
そのため、体系的に学ぶことが一番無駄がなく、理解の早い学びの道だと思います。でも家庭製パンでは難しいですよね。なかなか自分にぴったりのカリキュラムはありません。
日常の中でゆっくり学ぶのもひとつ
日常の中でパンを作りながらひとつひとつ学ぶ。自分のペースで知識を身に着けていくのも楽しいひとときです。
パン作りの知識は経験とともに増えていく方が最強だと思っています。急がず焦らずです。
このサイトは、そんなパン作りの知識に迷っている方たちに向けて作られています。私が当時知りたかったこと。どこを調べてもみつけることができなかったことを解説しています。
あの頃の私は、このようなサイトを切に望んでいました。あれから数十年。今は私が知識を身につけ、教えられるまでに成長しました。当時の私に必要だったものを、私が実現させます。それがこのサイトです。
ここでは、体系的な学びはできませんが、好きなところから、必要なところから、自分の読みやすいところから、知識を得ていけます。それは、日々のパンを作りながら自然と知識が増えていく緩やかな学びです。
このサイトを上手に活用してくださいね。