【動画あり】オーバーナイトも色々あるって知っていますか?

オーバーナイトという言葉の使い方は、人それぞれ違います。

一晩発酵させればオーバーナイトと言う使い方もあれば、冷蔵庫で発酵することをオーバーナイトと言う使い方もあります。

皆さんはどんな使い方をしていますか?

私が使うオーバーナイトは全て冷蔵発酵を指しています。

常温発酵や低温発酵で一晩発酵させたものはオーバーナイトとは言いません。自分の中でしっかり区別しています。本当はオーバーナイトと言う言葉すら使いたくありません。語弊を招くおそれがあるからです。

私は冷蔵発酵と言いたいのですが、逆に家庭製パンですとそれではピンとこない方も多いです。オーバーナイトと言う言葉が広がっているため、そちらのほうがキャッチーです。人々に引っかかるためにあえてオーバーナイトという言葉を使っています。

そう思うと、言葉の使い方って本当に難しいですね。前後の流れもありますし、何に対して使っているのか、人それぞれ違いますので、正解というものは無いように思います。受け取る側がしっかり判断しなければいけません。

パン職人の世界では、オーバーナイトと言う言葉自体ほとんど使いません。冷蔵発酵、常温発酵、低温発酵など、直接指し示した言い方をします。発酵温度帯や時間を正確に言います。ちなみに、製パンの教科書にはオーバーナイトと言う言葉すらでてきません。曖昧すぎるのです。

オーバーナイトと言う言葉は、家庭製パンで多く使われる言葉だと私は認識しています。だからどんどんひとり歩きして、何でもかんでもオーバーナイトなのかな?とも思っています。言葉って難しいですね。

結論

オーバーナイトと言っても、発酵温度帯によっては、全く違うオーバーナイトになりますので、色々あるということです。

低温発酵、低温冷蔵発酵、低温長時間発酵、冷蔵長時間発酵、、、このあたりも同じです。それぞれバラバラの表現をしています。発酵温度が違う、発酵時間が違う。すると、全く別物の生地になります。

何を指しているのか?言葉に惑わされないように、しっかりポイントを見極めて使っていきましょう。