成形って楽しい工程ですよね。パンを形作るために、パン生地に一番多く触る工程が成形です。
同じ形のパンを作るにしても成形方法はひとつではなく、いろいろな成形が存在します。どれが正解の話ではありません。
家庭製パンではプロの成形は必要なくて、高い技術に挑戦するよりも、もっとひとつのパンを大切にする成形が家庭製パンの成形だと私は思います。
家庭製パンには家庭製パンの成形がある
たった数個しか作らない家庭製パンだから、1回1回のパン作りが練習であり、お楽しみのパン作り時間です。大事にしてもらいたいです。
無茶な成形にチャンレジして毎回敗北する、まったく面白くない時間にして欲しくありません。自分にできる成形から入っていきましょう。
成形は直接パン生地に触れて、パン生地を読み取る力や目を養う時間でもあります。手袋なんてつけないでくださいね。しっかり洗った清潔な手を使いましょう。パン生地の温度やテクスチャ、その日ごとの微妙な違いを感じ取ることができます。
パン生地を理解するには、五感を使って感度を上げていく必要があります。文字や数値では伝わってこない部分を、自分の感覚で掴むのです。
成形がすごく楽しくなりますよ。
