食パン講座のイギリスパンを5山にしてみました。
タンパク量が少ない国産小麦を使っているので、面白いように高さがでません。外国産小麦のあのボリュームは本当にすごいのだなぁとしみじみ感じます。
高さがでないからと言って、不味いわけでも、中身がカチコチのわけでもありません。ボリュームの出方が違うだけです。クラムはふんわり、しっとり、ふわふわです。とても軽くて口当たりのよい、さっくりとした食感を作りだしています。そのためにこの粉を使っているのです。
ゆめちからやキタノカオリなど、タンパク量の多い国産小麦に変更したら簡単に高さがでるけど、もちもちもプリプリも今回は望んでいません。レースのように繊細なクラム。軽くてさっくりする食感。そこに重点を置いています。
そして、扱いやすい小麦より、扱いにくい小麦を学ぶほうが、有料講座の意味があるのではないかな?と思っています。
講座で幾つもの国産小麦を買い揃えてもらうのも大変なので気が引けます。そのあたりが難しいですよね。どんな軸の講座にするか?講座を作るときにはいつも考え・悩むところです。
今回の講座は、同じ小麦粉を使って、それぞれタイプの違う食パンを作ることで、逆に粉の特徴を知ることができます。同じ粉でも、作るパンに合わせたミキシングの違いを学ぶことに重きを置きます。それも機械捏ねでどう捏ねていくのか?学びの要素がたくさん詰まっています。
今回はイギリスパンと、ワンローフのレーズンパンを作りました。レーズンパンはクラックバキバキになりました。食べるのが楽しみです。