パンの違いを感じ取るセンサーは利き酒に似ている

昨日のイギリスパンのクラムです。クラムは軽くてふわふわ、しっとり。クラストは引きがあり、小麦の香りを強く感じました。ミキシングの違いはここにも表れています。とっても美味しかった。

シンプルなパンの美味しさは濃いフィリングのパンとは違った美味しさです。繊細な味の違いや、香りの違いをしっかり感じられるパンです。

その違いを感じ取るには、自分の舌がバカだとわかりません。濃い味に慣れてしまうとセンサーが鈍るのは、料理の世界と一緒です。小麦や酵母、砂糖やバターなとの材料の味や香り、そして、化学反応で起こる成分の味や香り。そこに食感が乗ってくる。それがパンです。

特にシンプルな配合のパンは、微妙な違いを楽しむパンです。お酒の利き酒に似ています。しっかり感じることができますよ。パン生地が美味しいって、それだけで魅力的。

美味しいパンは身近にあります。もっとパン生地を見つめてね。すごく変わりますよ。