パン生地の物性について話をします。パン作りでは生地物性という言葉があります。
パン生地がダレるのも、パン生地が伸びないのも、パン生地がユルユルなのも、すべてパン生地の物性が違うからです。
同じレシピを使っているのに、作るたびに違った状態のパン生地になるのは、この物性が違っているからです。同じ材料を使って、同じ作り方をしているのに、物性が違うのです。不思議ですよね。
これは製パンの理論を学ばないとわからないことです。だから、理論を学んでいない方は、わからなくて当然です。
今はパン生地には物性がある!ということを知り、状態が違うということはパン生地そのものが違った性質の生地になっているのだと理解しましょう。まずはここからです。
そして、なぜ違うのか?どこで違ってしまったのか?どうすれば良いのか?に繋げていくには、製パンの知識を身に付ける必要があります。
なぜだろう?をそのままにしていると、ずっとその場所から抜け出せません。まぐれでしか成功しないパン作りになってしまいます。
再現率や成功率を上げていくには、核心に触れたパン作りをしていくことです。これが一番です。
「パン生地の物性は、なにをしたら変化するのか?」そこがわかるようになると、すべての謎が解けます。これもまた面白いことですね。