「イチゴのハードパンが食べたいな」と思って作ったある日のパン作り。
私にとって家庭製パンは制限のない自由な世界です。決められたパンを作っていたパン職人時代とは全く違ったパン作りがあります。
パン職人は自分の作りたいパンを勝手に作って販売することはできません。これはオーナーになったら叶うのか?といえば、それはまた違う問題が起こります。オーナーになっても自分の作りたいパンだけで売上が上がらないこともあるのです。お客様の求めるパンと自分が作りたいパンが一致しないことも多いです。
商売になると経営していかないといけないので、すごく難しいところだと思います。作りたいものを作れないもどかしさ、それを窮屈に感じる職人はとても多いです。パン作りはどんなパンでも楽しいのですけどね。毎日作っていると違う欲が出てくるのです。
私は何にも縛られない家庭製パン世界が最高に楽しくて仕方がありません。なんてフリーダムなのだろうと思います。
のびのび感がたまらなく心地よくて、家庭製パンの可能性の大きさをひしひしと感じています。家庭製パンだからできることがたくさんあるのです。まだまだ多くの皆さんがそのフェーズにたどり着いていません。
そこを楽しめるようになると、パン作りの楽しさがまた変わってきます。作り続ける先にあるものなので、面白いと感じた方は、突き進んでください。別世界が待っています。