家庭製パンは鮮度の良いバゲットが食べられる

バゲットを焼きました。こんなバゲットを家庭でも作ることができます。

自宅で焼くバゲットは鮮度が良い!魚じゃないですが、パンにも鮮度があると思っています。

なぜなら、パンは老化するものだからです。これは小麦で作るパンの宿命です。小麦に含まれる成分で一番多いものがデンプンです。デンプンは老化するものなのです。そのため、パンは時間の経過とともに老化していきます。それを止めることはできません。唯一の方法が冷凍です。

焼きがったパンは、粗熱が取れると食べ頃になります。その状態のまま翌日まで保ってくれたら一番良いのですが、翌日にはしわしわしたり、ふにゃふにゃしたり、固くなったり、パサパサしたりします。これが老化です。味も香りも変化します。

だから、鮮度が一番!パンにも当てはまると思います。

バリバリしたクラスト、軽くて瑞々しいクラム。一番美味しい食べ頃を最高のタイミングで食べること!これができるのは家庭製パンです。

パン屋さんに陳列されたパンは、いつ焼かれたパンなのかわかりません。リーンなパンは前日の売れ残りのパンが並ぶこともあります。早朝から作業しているお店では、明け方3時に焼かれたパンが6時間後に店頭に並ぶこともあります。

お昼に買ったパンが、1時間前に焼き上がったパンとは限らないのです。それを翌日の朝食で食べたら、一体何時間経過したパンになるのでしょうか?美味しい食べ頃をとっくに過ぎている場合も当然あります。

美味しい食べ頃のバゲットは、クラストが弾け飛ぶほどバリバリ固いのに、瑞々しいクラムです。それってどんなこと?バリバリなのに瑞々しいの??よくわからないですよね。これは、作った人だけが味わえる醍醐味です。

そのパンが最高に美味しいときに食す幸せ。びっくりするほど味も香りも違います。