この日焼いたのは、しっとりふわふわのイギリスパン。このしっとりがどこからくるのか?それがわかる方は、パン作りの知識が豊富な方です。
「しっとり」は配合でも出せますし、製法でも出せます。そしてそれ以外の方法でも。
しっとりに対してアプローチがいくつもあるのです。この引き出しは多いほうが、複雑なパン作りができます。それらを組み合わせることで、他にはない独自のパンが作り出せるようになります。
よく言われがちなのは、粉を変えたらふんわりする。しっとりする。そんなことはないですよ。粉だけできまるものではありません。
水を多くしたらしっとりする。それもちょっと違います。加水率だけで決まるものではありません。もちろん関係していますけれど、他にも要素はたくさんさります。
パン作りはなにかひとつで決まるものではないのです。それを知るには、パンについて学ぶ必要があります。

