考え方の話しです。考え方ひとつでパン作りが変わります。
パン生地を入れる容器はそのパン生地に合っていますか?そんなことを考えたこともない方、容器なら何でも良いと思っている方、自分が使いやすいという基準だけで容器を選んでいる方は、パン生地を見ていません。
容器一つで変わってくる
パン生地に合った容器と言うものがあります。それはどんなパン生地を作りたいのか?で変わってきますので、一概に言うことが出来ません。ただ、容器とパン生地は密接な関係にあると言うことです。
そこを全く意識したことがない方は、容器選びで失敗していることが多いです。
パン生地は生き物とよく言います。それは、酵母が生きているからでしょう!と言う方がいますが、少し違います。確かに酵母は生きていますが、それは酵母の話しであってパン生地に命はありません。
パン生地が生き物と言われるのは、状況により刻一刻と変化していくものだからです。あたかも生命があるように見えると言う意味です。パン作りでは「生地をよく見て」と言います。ちょっとしたことで変化していくからです。パン生地のサインを見逃さないで!の意味が込められています。
このちょっとしたことに容器も含まれているのです。そのような見方をしたことがない方には、目からウロコの話です。
パン生地と容器の関係は、作るパン生地ごとにあります。
例えば、一例を挙げるとしたら、タンパク量の多い粉を使い、しっかりグルテンが繋がった強いパン生地と、タンパク量が少ない、グルテンの繋がりが良いわいパン生地。この2つのパン生地は、状態が全く違います。
性質の違うパン生地を同じ容器に入れていいのでしょうか?という考え方です。
▼詳しい話は会員記事で解説しています。

作業性重視が先だと上手くいかない
パン作りでは、作業性ばかりを重視していると、パン生地が置いてけぼりになります。人間にとっては作りやすいことでも、パン生地にとっては全く合っていないことが良くあります。すると美味しいパンは出来上がりません。
パン作りの中心には『常にパン生地』にあります。順番を間違えないでくださいね。逆にパン生地にとって良いことだったら、何でもありだと思います。自分スタイルで全く問題なしです。人と違うことに揺らぐ必要はありません。
パン作りはすごく面白い世界です。