レシピの前には製法があるって知っていますか?
パン作りには製法とレシピの2つが存在します。しかし、パン作りにおけるレシピは単なるレジュメ。工程の手順やポイントでしかありません。
作り方の核となるものは製法です!
製法とレシピの関係を間違えないようにしましょう。

レシピを支えるのは製法!
製法とはパン作りの土台の部分です。「製法=パンの作り方」です。「え?作り方はレシピではないの?」と思われた方!もう一度言います、レシピは要点をまとめたレジュメです。
作り方の核は「製法」にある
作り方の核は製法にあります。つまり、他の作り方とは違っている、その製法にだけ存在する特徴が「核」です。
「今日はパンを作ろう!」と思った時、「どの方法で作ろうかな?」と一番最初に考えるものが製法です。レシピではないのです。「どのレシピにしようかな?」と思った方は、スタート地点が違っているので、より製法まで意識が向きません。
製法とレシピの相互関係や立ち位置を間違えないようにしてくださいね。
そして、「製法のないパンは存在しない」のです。どのパンも必ず何らかの製法で作られています。中には製法を跨いだハイブリットもあります。
レシピから入るパン作りは、工程の順番を追いかけて作るパン作りになりがちです。どうしても目の前の作業しか見えないパン作りになります。それが、上手くいかない、上手にできない原因になっています。
製法を理解する
製法はパン作りの土台となる枠組みです。
家で言えば、木造軸組工法、2×4工法(ツーバイフォー)、鉄骨造(軽量鉄骨造)、RC造 (鉄筋コンクリート)、プレハブ工法など、様々な工法があります。同じ家を作るにしても、全く異なる建築方法なのです。
パン作りの製法もまさに同じです。
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製法を理解することで
レシピが200倍生きてくる!
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製法を理解していないと、パン作りを理解することはできません。
レシピをみても、字面だけを読んでいる状態です。作業は、順番だけを追いかけている状態です。つまり、核心に触れず、うわべだけを舐めている状態なのです。本当の美味しさは、もっと奥深いところにあります。
製法を学び、理解すると、レシピの行間を読み取れるようになります。レシピの裏側にあるものが見えるようになります。
パン作りの流れ
そうだ!パンを作ろう!と思ったとき、ゼロから作るか、誰かのレシピを見て作るのかでは、スタート地点が違います。
【ゼロからパンを作る】
ゼロから作るパン作りは、一番知識や技術を必要とし、一番時間のかかる、一番むずかしいパン作りです。
ゼロから始めるので、プロセスが多く、途中でなんども調整するので、正式に完成するまでには数日~数ヶ月かかることもあります。それが商品開発です。
家庭製パンでも同じことが言えます。ゼロから自分のオリジナルパンを作ることは、十分可能です。大変ですが完成させることができます。すると、誰かのレシピを使う必要がなくなります。
そのためには、どんな流れになるのか?図をみてイメージしてください。誰かのレシピは、この工程を踏んで世に出されています。数え切れないほどの試作を繰り返し、膨大な時間と材料と情熱が注ぎ込まれたレシピたちです。
自分で作れるようになったら、すごく面白いですが、それには知識が必要になります。まずは製法とレシピの違いをしっかり理解するところからスタートしましょう。

もう少し細かく解説すると、各ステップではそれぞれ細部までじっくり考えて内容をつめていきます。

パン作りの仕組みは家創りとよく似ているなと思います。注文住宅を建てたことがある方ならわかると思います。