自家製バラ酵母のバゲットは、私が今まで食べたバゲットの中で一番の美味しいバゲットになりました。びっくりしました。
先月のクッペも自分史上最高の美味しさだったけど、それを超えた美味しさで、家族もひとくち食べて、目を見開いて「美味しーー！なにこれ？」と。
未知の美味しさと出会う
まだまだ、私が知らない未知の美味しさがあることに驚きます。ある程度のパンの味は知っているつもりでいました。配合や製法から、味を想像することも、およその予測ができます。でも、実際のパンの世界は、そんな私の能力など及びもし無いほど広いのです。自分の小ささを痛感しました。
衝撃と喜びと驚きと、いっきに押し寄せてきました。それは、雷に打たれるような脳天を突き抜ける衝撃です。
人は本当に美味しいものと出会うと、思考が一時停止しますね。フリーズしました。これはなんだろう？と考えるのですが、過去のどれにも結びつかないのです。私にとってそれは初めて体験する味でした。未知の味。
もう一度食べたい味です。一度と言わず何度でも。これは、また作ろうと思います。
感動するパン作り
新しいバゲットに出会ってしまったこの衝撃と興奮。作り手として嬉しくなります。これぞ感動するパン作りです。
食感も口溶けも新しかったです。クラムもほんのりバイオレット色で、何もかも新鮮で感動的でした。
そして、父の日のプレゼントに、夫の好きなお酒を用意して、夕食を作った娘。私のバゲットはピンチョスに変身しました。
美味しいものを食べると、人は幸せになります。家族みんなが笑顔になる夕食でした。一日早い素敵な父の日。