食パン講座のイギリスパンの最後の調整が終わりました。
イギリスパンだけがどうしても納得いかず、レベルが低かったのです。ミキシングを調整することにより、狙い通りの結果になりました。これで4種類全ての食パンが完成しました!
ミキシングはパンに命を吹き込む作業
イギリスパンの調整で感じたことは、やっぱりミキシングって面白い!そして、ミキシングは重要!粉を活かすも殺すも、ミキシング次第ということです。ミキシングを失敗すると、良い生地ができないのです。
これは、当たり前のことなのですが、「ほんの小さな調整が大きな違いを生むこと」どれだけの人が理解しているのでしょう?それを強く感じました。
ミキシングを理解しないと、パン生地を理解することはできません。なぜなら、ミキシング工程でパン生地が作られるからです。
「パン生地なんて、材料を混ぜて捏ねるだけでしょう?」と思っている方は、何も見えていません。だから毎回違ったパン生地を作っているのです。
どの工程も大切ですが、私は最も楽しくて、腕の見せ所はミキシング工程だと思っています。成形なんて、ある意味誰にでもできます。でも、ミキシングの微妙な読みや判断は、知っている人にしかできません。
パン作りの一番最初の工程がパン生地作りです。そこでコケると、どうにもなりません。ミキシングはパン生地に命を吹き込む作業です。
/
パン生地を理解するにはミキシングを理解すること。
ミキシングを理解するにはパン生地を理解すること。
\
両方が必要です。片方だけを知っていても、それは知ったうちに入りません。良いパン生地はできないのです。両方を知ってはじめて理解できることだからです。
100の言葉より1個のパン
と、熱く語ったところで、なんのこっちゃですよね。良くわからないと思います。
私には、上手く言葉で伝えらません。言葉を操ることが本業ではないので、言葉にするって私にはすごく苦手です。パンを作る人だから、パンで表現するほうが得意です。
だから私が作るパンを見てください。私が焼き上げるパンを見てください。それが答えです。作るパンに伝えたいことが込められています。100の言葉より、1個のパンです。
パン作りの知識や理論、色々なポイントやアイデアを挙げても、それがパンに現れていなかったら、何の説得力もありません。言っていることと、やっていることが違っている。結果が合っていないパンでは、見ている人には何も伝わらない。
全てはパンを見ればわかることです。上手く伝わりますように。