パン作りって終わりのない世界です。さながら旅をしているようです。
好みの味、好みの香り、好みの食感、好みの粉。ひとつのパンでも、無数の作り方が存在します。作り方が変われば、出来上がるパンも違ってきます。だから、正解がないし、終わりもないです。
無限に広がる宇宙のようです。
私はパン作りの世界はロマンだと思っています。世界にはまだ見たことがないたくさんのパンが存在します。出会ったことがない味や食感が存在します。でも、そこまでとても手が回りません。身の回りにあることで精一杯です。
好みの食パンを作るだけでも、正しくゴールを定めておかないと、すぐに脇にそれてしまいます。そこからまた新しい発見があったり、味が生まれたりして、もう収集がつかなくなります。
だから、レシピ開発している時は、商品に厳しくしています。狙いを定めて一直線。脇目もふらずゴールに向かって進みます。そうしないとブレブレになって、終わらないからです。
私好みの食感はもう少し調整できそうです。
皆さんは、自分好みの食パンを作っていますか?誰かのレシピをそのままなぞったパン作りですか?もっと自分好みに寄せていくパン作りがあることを知っていますか?
それは、一歩、踏み込んだパン作りです。