「100%中種(なかだね)法」って、聞いたことありますか?
動画のこのシルクのようなクラム…。実はこれ、生クリームなどのリッチな副資材に頼らず、「製法の力」だけで引き出しています。
そもそも「中種法」とは、使う小麦粉の一部を先に発酵させておく製法のこと。
では「100%中種」とは?
使う粉の【全量】を先に水と酵母で合わせて、じっくり時間をかけて発酵・熟成させるという、パン作りの中でも究極の製法の一つです。
粉にたっぷりと水を吸わせ(水和)、小麦本来の酵素をしっかり働かせることで、生地の性質を変えていく製法です。
【その結果】
・生クリームなしでも、吸い付くような「しっとり感」
・ふわふわなのに、サクッと噛み切れる「歯切れの良さ」(引きが強くないのが特徴!)
・保水性が高く、翌日以降も夢のような食感が長続き!
効率や作業性だけを考えたら、少し手間の掛かる製法かもしれません。
でも、「どんな食感のパンに仕上げたいか?」という理想のゴールから逆算して、製法を自由に選べることこそ、家庭製パンの一番の醍醐味だと思っています。
あわせて読みたい

【動画あり】100%中種で食パン作り<ダイジェスト> 100%中種で角食を作ります。 30%、50%、70%と中種には割合がありますが、今回は100%中種です。 割合はあるけど、その数値に決まりなんてありません。好きな配合割合...
ここだけの話、実はこの食パン…窯入れ直前にメインオーブンがエラーで動かなくなるという絶体絶命のトラブルが発生しました。急遽、冷たいオーブンから焼き上げる「コールドスタート」という過酷な環境で焼いたのですが、ここまで美しく焼き上がってくれました。トラブルにも負けない生地の底力に感動です。
自分好みのパンを自由に作る楽しさ、皆さんも一緒に味わってみませんか?
