自家製酵母で作る我が家の定番的なパン!クルミとレーズンのカンパーニュです。
このようなフィリング入りの生地の場合、気をつけるべきことがあります。フィリングが入ることで、プレーンのパンとは作るときのポイントが変わってきます。
パン作りって面白いもので、同じ生地でも、パンのサイズ、形、フィリングの有無などによって、注意点が違うのです。この場で一つ一つ説明するのは難しいですが、パンの数だけポイントは存在します。
パンは複合的に作られるものなので、何か一つが変わると、色々と変わってきます。一概には言えないところが、パン作りの難しいところです。そのため、製パンで言われている一般的なことは、通じるパンと、全く通じないパンとがあります。
つまり、パンによってそれぞれ違うのです。
パンを一口で語ることはとても出来ません。パン作りの世界は広くて、深いのです。
パン作りを本当に理解したい、学びたいと思ったら、まずは基本を体系的に学ぶ必要があります。
なにか一つだけをポイント的に学んでも、条件が変われば、それは通用しないことが多いので、ベースとなる共通の知識や技術を身につける、そして上にさらに積み上げていく。そんな構成で学んでいくと良いと思います。
これはパン職人になってみて、改めてそう思いました。
つまみ食いのように自分の好きな部分だけを学ぶ、理解できる部分だけを知識として持っていても、広いパンの世界では全然通用しません。自分が知っていることがいかに小さな範囲でのことか、目の当たりにしました。だからパンの世界は修行の世界なのです。
私がなるほど!と思ったことを、皆さんにお伝えしたいと思います。